父と母の『神田川』

今日は 晩御飯のおかずの付け合わせに
ほうれん草たまご を 作ったの
ほうれん草のバター炒めを作って それに とき卵を合わせて炒める…
本当の名前は何というんだろうな
今は野菜が高いし それでも 栄養は欲しいので 色々考えてしまう
でも本当は これくらいの値段は お百姓さんの労働を思えば 安いだろうっていつも思ってる
私が自分で作ったら 大根を100円で譲ってあげるなんて太っ腹なことはできない
すっごい大変だったんだよー って 言ってしまうと思う
本当にお百姓さんはえらいし すごい

ほうれん草たまごは 私に母の昔話を思い出させるメニューなの
母は 父と社内恋愛で結婚したんだけど
父はとても貧乏な人で でも 夢が有って お給料の半分で暮らしてたんですって
だから 結婚して最初に住んだ 高円寺の北口にあったアパートは
共同の台所の とても小さな1部屋があるだけ
お風呂は 銭湯に手をつないでいって いつも母が先に出てて・・・
「神田川」を聞いたのは もう 子どもも3人いて 夢を突き進んでる時だったけど
あの歌は 高円寺のアパートでの暮らしのままだった… って言ってたの
いくら何でも3畳一間は 父が独身時代のアパートだったらしいけどね
それに あの父が いくら新婚でも「優しかった」だろうはずもないなーと思うけど

そのアパートの共同の台所で 同じアパートに住む女の子が
まだ若い母に よく話しかけてきていて
「今日ね うち ごちそうなのよ ほうれんそうたまごなの」 と言ったのですって
私が子供のころそれを聞いたときは「ほうれん草たまごが甘くて好きだったのね」
って 自分の気持ちと重ねていたのだけど
でも ごちそうではないな…ってのは 分かってたの
ごちそうって お肉が出てこなきゃ ごちそうじゃないって 私は思ってたから
大人になって思ったのは
ほうれん草たまごを お姉さんに嬉しくて話したくなるほどだとしたら
普段は 何を食べていたんだろうな…ってこと
それに たぶん今日のうちのほうれんそうみたいに バターいっぱい入れたりしないだろうし
「三丁目の夕日」の時代の話だけど その狭い共同台所のアパートに家族で住んで
ごちそうじゃない日は 何を食べていたんだろう…

その女の子は 今 どこでどうしているんだろう
もう高齢者よーなんて 笑って話しているだろうか…
もう太っちゃってー なんて 甘い物が好きだろうか…
でも 遠く離れた会ったこともない人間が
ほうれん草たまごを食べるたびに あなたのことを思ってるなんて 思いもしないんだろうな

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by lilywhitesquirrel | 2018-03-13 00:37 | 日々思うことなど | Comments(0)

少しずつ 再開と思いましたが 無理があり あまり更新できません。


by りすこ
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